ある幼稚園で起きたできごとですが、たまたま用事で幼稚園に行ったお母さんが、自分の
子どもがボス的な友だちに叩かれている状況を見たのです。しかも、担任の先生がそばにい
るのに、それをとめようともしなかったのです。カツとしたお母さんは、先生あての手紙を
。、、書き、「こんな幼稚園ならば、退園させたい」と申し出たのです。「いくら子どもの自由を大
切にするといっても、それには限界があるはずだ」とも書いてありました。早速、園長と担
任とは、そのお母さんに面接して、話し合いました。
担任がなぜ黙って「けんか」を見ていたのでしょうか。それは、保育の長い経過の中で、
その子どもが自分の力でボスに対応する力が育ってきていることを見ていたからです。「も
うじき、自分で相手の子どもをやっつけるでしょう」と言い、担任はその子どもをほめてい
ました。それを聞いたお母さんは、「家に帰ってきた子どもを問いただすと、これまでにも
たびたび相手のお子さんに叩かれたことがあったそうですが、それについてひと言も私に話
をしなかったのです。自分で問題を処理していたのですね」と答えました。